2021年(令和三年)もよろしくお願いいたします。

 

あけましておめでとうございます。令和三年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年は、新型コロナウィルスの感染拡大により、予定していた講座の開催を見送ることとなりました。
講座を楽しみにしてくださっていた皆さまには、申し訳なく思っております。
今年は、講座のあり方を検討し、オンラインでの講座、動画の配信などを考えております。
安心して集まっていただけるようになりましたら、以前のような講座を再開させていただきたく思っております。

家の中で家族と過ごす時間が増えた今、日常の暮らしを丁寧に過ごすことも良いですね。
残念ながら、季節の変化を外に出て感じることができにくい昨今の状況です。
季節の花、食材を使って、家庭で四季を感じることで気持ちを豊かにしていきたいものですね。

今日一月七日は、五節句の一つ、「人日(じんじつ)」です。

昔、中国には元日から六日まで各日に、獣畜をあてはめて占う習慣がありました。元日には鶏、二日には狗(いぬ)、三日には羊、四日には猪、五日には牛、六日には馬というように占っていき、それぞれの日に占いの対象となるものを大切に扱いました。そして新年七日目は人を占う日にあて、これを人を大切にする「人日(じんじつ)」という節句としました。またこの日は、七種類の若菜を入れた温かい吸い物を食べて一年の無病息災を祈る日でした。

現代にまで伝わる、一月七日に七草粥を食べるという習慣は、もともと日本にあった、七種類の食材で作った粥を食べて健康を願う風習と、正月に若菜を摘む風習とが、中国から伝わった「人日(じんじつ)」の風習と混じり合って、人々の間に根づいたものなのです。

七草粥が定着した背景には、儀式としての側面ばかりでなく、正月のご馳走で疲れた胃腸を休め、青菜の不足する冬場の栄養補給をするという実利的な効用もあります。

京都マナー文化協会では、歴史や伝統から学びながら、現代の暮らしを豊かにするお手伝いをしてまいりたいと思っております。

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