2023年度(令和五年度)もよろしくお願いいたします。
3月6日は二十四節気の啓蟄。土の中で冬ごもりしていた虫(蟄)が、土を開いて(啓いて)動き出す時期を表しています。陽ざしに春を感じられる頃となりました。
3月は年度の変わり目、卒園、卒業のシーズンでもあります。新年度からの進学、就職、転勤、引っ越し等、公私ともに、忙しく過ごされている方が多いのではないでしょうか。この時期には、お祝いや心遣いを贈る場面で、マナーについて改めて確認したいというお訊ねをいただくことがあります。
熨斗袋の書き方、贈答品の渡し方、訪問時に気を付けたいこと、式に出る時の服装について、等々。わかっているようで、自信がない、確信がもてないという経験をおもちの方は多いと思います。講座では、そのような疑問や質問に「一般的な基礎知識」をお伝えしております。「基本的なこと」を学ぶことで、人づきあいをスムーズに運んでいただきたいと考えています。しかしながら、昨今は、マナーといっても、生活様式、考え方や価値観が多様化していますので、「このように決まっているから」といったことではなく、柔軟に考えていくことも重要です。特に、2020年からのコロナ禍で、人と直接接点を持つ場面でのあり様が一変した側面があります。
大切なことは、相手への「感謝」「祝意」「敬意」「歓送迎」といった「気持ち」を届けることです。
1.お祝いを贈る際に、ひと言手紙を添える(手書きの文字で)
2.相手の好みをさりげなく調べる
3.季節感のあるものを選ぶ
といった、心遣いがあると、より気持ちが伝わります。
春は出会いと別れの季節でもあります。大切な人へ気持ちを伝える際、「ひと工夫」「ひと手間」かけることを心がけてみてはいかがでしょうか。
京都マナー文化協会では、歴史や伝統から学びながら、現代の暮らしを豊かにするお手伝いをしていまいりたいと思っております。