新社会人の皆さまへ
今日から4月になりました。新社会人となられる皆さま、おめでとうございます。
桜の花が美しい季節となりましたが、今年は複雑な心境で迎えております。
感染の拡大から、卒業式、入社式といったイベントが縮小されたり、入社の時期が延期となっている企業もあるようです。
人生の大きな節目を迎える皆さまが、安心してご自身の可能性を広げていける社会生活が戻ることを祈るばかりです。
毎年この時期は、多くの新入社員の方々とビジネスマナー研修でご一緒いたします。その中で、私がお伝えしていることの中から、参考にしていただければ嬉しいと思うことをご紹介します。
●コミュニケーション力をつけていきたい…●
「コミュニケーション」という言葉は、日常的によく使う言葉です。ただ、その意味内容は幅広いですし、やや抽象的な使い方になることもしばしばです。
「コミュニケーション力」が仕事では大事、重要ということがさかんに言われますし、新人の方々とご一緒していても、コミュケーション力をつけていきたい!どうすれば、コミュニケーション力がつきますか?といった質問を多くいただきます。
そこで、私からのアドバイスをご参考までに。
コミュニケーションとか、コミュニケーション力という言葉を使う際に、「他の言葉に置き換える」ということを試してみてください。
どういう意味で使っているのか、何をもってコミュニケーションと言っているのかが明確になってきます。
例えば…、上司や先輩に質問をする方法やタイミングのことなのか、お客さまと商談に入る前の会話の弾ませ方のことなのか、お客さまのニーズを引き出す際の尋ね方なのか、同僚とうちとけていくこつのことなのか、等々。
そのことによって、「どんな力をつけていきたいのか」「何を苦手と思っているのか」が、はっきりとしてきて、もしかすると意外と「コミュニケーション」の問題ではないことが、解決策だったりもします。
職場の上司・先輩とうまくやっていけるだろうか…。人間関係が心配…。ということが、新社会人の方の多くが気になっていらっしゃることではないでしょうか。
「何を話したらよいのかわからない」「どう答えればよいのか」といったことを考えながら話すのは、気疲れするものですね。
しかし、このように考えてほしいと思います。
ビジネスの場面での会話は、多少の「気まずさ」や「ぎこちなさ」があって当然!
気の合った友人関係、家族のようにスムーズに話せなくて当然なのです。仕事上の何らかの目的があっての会話ですから、その場の目的を踏まえ、準備したことを誠実に伝える努力をしていくことで、徐々に「信頼」してもらえるビジネスパーソンに成長できるはずと考えています。
皆さまの社会人としてのスタートを心から応援しております。