2020年(令和二年)もよろしくお願いいたします。
あけましておめでとうございます。令和二年もどうぞよろしくお願いいたします。
京都マナー文化協会では、今年も皆さまに楽しんでいただける講座を順次開催してまいります。
日々の暮らしにいかしていただき、豊かな気持ちになっていただけるような時間をつくっていきたいと思っております。
お正月にちなんだお話を少し。
一月七日の朝に、「七草がゆ」を食べる習慣がありますが、「春の七草」の種類をご存じですか?
時代や地域によって若干異なる場合がありますが、「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな(かぶ)、すずしろ(大根)」の七種が一般的です。
七草がゆを食べると、その年一年、病気にならないといわれ、江戸時代から一般に定着しました。もともとは、その昔、中国では官吏昇進を一月七日に決めていたらしく、その朝に薬草である若草を食べて立身出世を願ったのが起源といわれいます。この行事が平安時代に日本に伝わり、宮廷の儀式として七草がゆを食べるようになり、さらに江戸時代には「五節句」の一つに定められました。
七草がゆが定着した背景には、儀式としての側面ばかりでなく、正月のご馳走で疲れた胃腸を休め、青菜の不足する冬場の栄養補給をするという実利的な効用もあります。
古くからの習慣や行事について改めて知ることで、現代にも伝え残していきたい素晴らしい知恵がたくさんあります。
京都マナー文化協会では、四季折々の季節のマナー文化についても、楽しく学んでいただけるような企画をしていまいります。